校内研修の主題

 

たくましく生きる力の育成

         −学年活動を通して−

 

1.主題設定の理由

 本校では、平成7年度より3年間「生徒自らの生き方を考える指導」を中心に校内研修をすすめてきた。さらに平成10・11年度と群馬県の「ふれあい体験実践推進校」の指定を受け「進んで奉仕等の活動に取り組める、おもいやりのある生徒の育成」を合言葉に、入中ふれあい体験活動の充実を目指してきた。

 昨年、平成14年度より取り組む新学習指導要領の内容が示され、現在その移行期間として教育活動が展開されている。新指導要領に於いて、総合的な学習の時間の新設・選択教科の履修幅の拡大と新しい内容が盛り込まれる中、「生きる力」の育成を核とした新しい教育の風が吹いている。

 そこで、本校では本年度新しい試みとして、総合的な学習を教育課程に位置付け、「生きる力」の育成を校内研修のテーマとしてかかげ、学年活動を生かしてその推進に取り組むこととした。生徒も教師も学校生活のなかでゆとりある時間が少ないという反省を活かして、総合的な学習を新たに一から立ち上げるという発想ではなく、そのよさを生かして総合的な学習の中に共存・融合させていこうという考えを大切にし研修を進めていくことにした。それは、安易に今までの学年活動を移行させるのではなく、学年活動を生徒主体の活動として、課題解決活動の学び方学習の一環として活用していく積極的な試みでもある。さらに、あえて課題追求のテーマを学校全体・学年全体で統一せず、生徒の主体的な選択を重視し、決めていく手法をとることとした。そうした、試行を通して2002年より始まる総合的な学習の年間指導計画作成にまで発展させたいと考えている。

 また、今回「生きる力」の前に「たくましく」とつけたのは、@入野中学校の特色ある教育を創造していこうとする意志を表しているとともに、A課題を解決していく賢さ(学び方学習)を重点的に身に付けさせたいという思いがあることを付け加えておく。

 加えて、本年度より吉井町から新しいコンピュータが設置され、その効果的な利用を実践として示さなくてはならない時期に当たっている。したがって、総合的な学習をすすめる際の調べ学習の一つの手段として、また探求活動のまとめを表現する手段(プレゼンテーション)としてコンピュータの積極的な活用を試みる。

 昨年から引き続いて福祉協力校としての実践も積み重ねなくてはならない。例年通り、生徒会(JRC委員会)を中心として学校全体で推進していくとともに、昨年度成果のあった、生徒が作り上げる福祉体験活動(12月、ブラインドウオーク、車椅子、社会貢献)なども実施していくことにしている。

 

2.ねらい

(1)   地域・学校の特色を生かした総合的な学習を試行する

(2)   @従来の学年活動の中で、学習の仕方の指導を重点とし、その支援のあり方を研究し、Aより高い学習課題へと導く2ステップ制を試行する。

(3)   学習した成果を、文化祭でお互いに発表し合う(プレゼンテーションソフトの活用)

(4)   2002年を見越した総合的な学習の年間指導計画を作成する。

(5)   入中ふれあい福祉体験活動を継続し、生徒の福祉のこころを育てる。

 

テキスト ボックス: 一般研修(コンピュータ研修等)

テキスト ボックス: 年間指導計画の作成テキスト ボックス: 福祉協力校としての実践テキスト ボックス: 総合的な学習3.研修の内容

(1)   総合的な学習(主たる探求領域)

 @ 学年の総合的な学習を試行する

 A 総合的な学習の位置付けを明確にする

B       年間指導計画を作成する

C       2ステップ制、プレゼンテーションの

工夫についての検討をする

(2)福祉協力校としての日常的な実践

・ 生徒会、JRC委員会への協力

・ 福祉Day(12月)

・ ふれあい体験活動の継続

(3)教科等年間指導計画の作成

(4)一般研修

     コンピュータ研修(総合的な学習におけるまとめる段階での利用)

 

4.研修の重点(総合的な学習についての基本的な考え方)

 

総合的な学習について

 

昨年度の話し合いより

       職員の総合的な学習に対するイメージが大きく異なる

       学年を主体に実施し、進めながら完全実施期(2002年)の完成をめざす。

       文化祭(牛伏祭)を主たる発表の場とする

       「梅」をテーマに掘り下げていったらどうか。

               

 

・全体でテーマ(領域)をしぼるか

     生徒の意向をさぐりながら、学年で学年活動を活用しながらすすめるか。

今年度は、学習指導要領に示された総合的な学習のねらいの2番目

 A学び方やものの考え方を身に付け、問題の解決や探求活動に主体的、創造的に取り組む態度を育て、自己の生き方を考えるようにする。

                に焦点をあてていく。

したがって

 今年度、学習する内容(課題)そのものよりも、学習の方法を重視し、どのような課題でも、自らの力で解決していくたくましく「生きる力」を育成していく。

 

 

5.研修の組織

 学校長

 


 推進委員会

教頭・山口・酒井・金井・篠崎

 


全体会

1学年部会      2学年部会         3学年部会

     酒井、真下、田村    金井、清水、臼田    大澤、前田、松岡、篠崎

 

 

コンピュータ活用推進委員

金井(主任、計画、運営、P&Pic&E)

教頭(渉外)

山口(I)、松岡(E)、戸塚(E&P)、臼田(I)、酒井(Pic&A&E)、神戸(M)、

前田(W&P)、清水(Ms)、田村(I)、真下(W)、大澤(W&I)、篠崎(H)

 

6.研修の計画

4月 研修のテーマ・内容について     10月 総合的な学習のまとめ方

5月 研修の推進計画・計画訪問      11月 文化祭での発表

6月 総合的な学習のすすめかた      12月 福祉体験活動

7月 総合的な学習:校外取材1       1月 研修のまとめ

8月 コンピュータ研修           2月 研修の成果と課題について

9月 総合的な学習:校外取材2       3月 次年度の校内研修