伏流No.40   3月議会、他



■平成11年度予算の特徴 
 一般会計・・・・184億2,394万1,000円(-1.2%)
 特別会計含む・・294億1,169万8,000円(-0.7%)

*財務会計システムを導入したため、今までの節別説明から事業別説明に改まり、解り易くなりました。

●経常経費の抑制
・需要費(消耗品費、食料費、光熱水費、他)の10%減額
・時間外手当の制限‥‥7%以上は認めない
・夏用事務服の廃止
・市長交際費、1割カット‥‥500万円→450万円
・議長交際費‥‥140万円→130万円
・特別職の兼務報酬廃止

●主な事業
・第4次総合計画の策定
・国際交流協会の設立
・乗合バス運行事業の継続実施と電動補助ステップ付き車輛の購入
・巡回型(昼間、早朝、夜間、深夜)ホームヘルプサービス事業の実施
・5才未満児の全診療費の無料化
・前立腺がん検診の導入
・共通商品券発行事業(商工会議所の事業の10%プレミアの1/2補助)
・玉原高原入口公衆トイレ設置
・天狗面設置小屋整備
・3.3.1環状線栄町工区(利根実から沼田大間々線まで測量義務)
・沼田駅前広場基本計画作成事業
・緑の基本計画作成事業
・中心市街地土地区画整理事業‥‥6億6,062万円(用地購入、実施計画、他)
・街なか再生関連事業‥‥2,969万円(やさしさ、にぎわいの核基本計画策定)
・東小学校大規模改造事業(実施設計)
・薄根小学校大規模改造事業
・南中テニスコートの整備
・学校給食共同調理場の実施設計と造成
・図書館コンピューターシステム更新事業
・林柳波賞の創設



■沼光会への補助金について
百条委員会の報告の中で、『贈与契約履行への努力は窺えず、これが契約通り履行されていたならば、陳情主旨も自ずと変わっていたと考えられる。』とありますが、教育民生委員会には贈与契約さえ、民々のことだからと示されないまま、補助金の支給が決まりました。18日に大淵理事長が逮捕されると、一転、9年度分は支出せず、10年度、11年度分は凍結する方針を出し、議員協議会で説明がありました。
角田、布施議員と私は補助金支給を決める前に、沼光会に対し、市民が安心できる体制づくりを求めるべきだとH11年度予算に反対しました。

 
現在、利根沼田オンブズマンにより、市長、沼田市を相手として、補助金返還請求の裁判が行われていますが、もし市長が補助金の返還を求めると、市長と沼田市は裁判の被告であり、原告であるという事になるのでしょうか?



■健生会の特別養護老人ホームについて
用地確保のめどが立たず、難航していた特養ホームは、地権者同士の話し合いがうまくいき、特養ホーム建設に向けて踏み出しました。
●介護保険導入に伴う組織機構の改正●
社会課(社会係、保護係)
福祉課(高齢福祉係、障害福祉係、婦人児童係<相談室、保育所、母子生活支援施設>)
      ↓
社会福祉課(母子生活支援施設、社会係、保護係、障害福祉係、女性児童係<相談室、保育所>
高齢福祉課(介護給付係、高齢福祉係、介護計画係)



■一般質問
●沼田市の活性化を開く鍵●
1、自然と環境を大事にした街づくりについて
・環境基本条例と基本計画の早期制定について
・生ゴミの堆肥化の更なる推進について
・環境教育の推進、森林文化読本の利用と今後の活用の仕方、増刷について
○環境基本条例と基本計画については、”情報収集をしながら検討”。
○生ゴミの堆肥化については、”徹底した分別を進めながら総合的に研究”。
○森林文化読本『魔女がおしえてくれたこと』は沼田にとって貴重な財産なので、是非利用と増刷のお願いをしましたが、
 はっきりした返事は頂けませんでした。なんとか増刷の方法がないか探ってみたいと思います。

2、情報化と市民参加について
・インターネットを通じての情報発信、情報公開、体験セミナーについて
・小中校での、インターネット普及について
・市民の声をいかに市政にとりあげるか
・地区公民館を誰もが利用できるコミュニティ広場にしていくための方策
○「インターネットを通じて・・」については”課題を整理しながら活用を研究”とのはっきりしない答弁。
○小中学校のインターネット普及については、文部省の方針でH13年までに全ての学校に整備の予定。

3、安心できる福祉の体制づくりと女性の社会参加について
・沼光会に対する補助金の再開について
・社会福祉協議会の抜本的な体制づくりについて
・沼光会、シルバー人材センター、フラワータウン、雨宝殿の移転、職員・議員・業者とのゴルフ大会に見られる
 政・官・業の癒着の体質の責任を誰がどうとるか
○社協の抜本的な体制づくりについては、”自発的な参加による社会福祉法人なのだから理事会が責任を持つべき”
 との答弁でした。
○政官業の癒着の体質については、”そのような実体はないものと信じている”との答弁なので、”疑われることの
 無いよう、しっかりした姿勢を持つよう”お願いしました。
○シルバー人材センターについて質問をしていると”特定の人を推定できる発言である”と休憩になり、
 議会運営委員会で「不穏当発言」ということになりました。私は個人のことを言っているのではなく、
 辞職勧告を受けて辞職された立場の方が、シルバー人材センターの理事長を続けているのは市民の理解が
 得られないのではないか、と言っているだけなのですが。

4、街なか再生事業について
・市民の夢を街なか再生事業で実現できるか
・基本計画に対する異論を多く聞くが、基本計画の見直しを考えているか
・垂直エレベーターでなく、階段部分に小さなお店を繋げて、その中にエスカレーターを通したらという意見が
 あるが、どうか
・TMOの内容、発足について
・沼田駅の改修と駅前広場の整備について

5、景気対策について
・景気浮揚策として、在来工法に対する補助策、職人の街沼田のイメージアップについて
・広域連携の強化について
・市民団体との連携強化について



●私が議員バッジを付け忘れていると、議会運営委員会まで開いて謝罪要求をするのに、同僚議員が2日間バッジを付け忘れていても何も言われない・・今の議会は不思議なところです。

■街なか再生基本計画の見直しについて
一般質問の答弁では”現在は考えていない”ということでしたが、その後の予算委員会では、地方分権を先取りしている法律だから、市民、議会、行政が、見直しに一致するならば見直しもあり得るということでした。

 


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