伏流39号 12月議会、他


■委員会が傍聴可能に! 12月議会冒頭に議会運営委員長より報告されました。
色々と紆余曲折がありましたが、4つの常任委員会(総務、教育民生、産業経済、建設水道‥‥請願を監査)と、決算・予算委員会が公開となり、傍聴可能になりました。毎月開かれている委員協議会につては、引き続き検討中で、オンブズマンの杉山さんが傍聴希望を出しています。

■次期議会運営に向けて検討されている問題
1、議員定数について
 最終日に「議員定数を減少する条例」が提案され、賛成多数で、25人→24人となりました。

2、議会運営委員の定数について
 現在は10人で、各常任委員会委員長(4人)、各会派代表(6人)となっています。
 詳細は以下の通りです。
  常任委員会委員長             会派代表
   総務‥‥‥‥小林照夫           新和会‥‥‥‥‥須田清七
   教育民生‥‥井沢和男           政友会‥‥‥‥‥若松長治
   産業経済‥‥勝見専太郎          友和会‥‥‥‥‥新井正彦
   建設水道‥‥松井敏員           日本共産党‥‥‥大東宣之
                        フォーラム21‥牧野保好、岩崎征男

昨年6月に各々1人会派だった「F.F.」「社会民主党」が一緒になり、「フォーラム21」となりましたが、1つの会派から運営委員は2人出たままです。議会運営委員会に「伏流」から参加したいと要望書を出していますが、返事は頂いていません。現在、傍聴は認められていますが、意見を言うことはできません。

3、1人会派の扱いについて

4、兼職報酬について
 議員としての当て職に以下の報酬が支払われています。
監査委員 年額 49万4,000円 県六市自転車競争組合議会議長 月額 2万4,000円
農業委員会委員    33万2,000円           副議長    2万1,000円
国保運営協議会長    5万7,000円           議員    2万円
      委員    4万4,000円 中小企業審議会委員 日額 8,800円
中小企業融資斡旋審議会委員    7万2,000円 学校給食共同調理場運営委員    8,800円

5、委員会の公開と傍聴に向けて
  予算・決算特別委員会(検討中)以外の  
  常任委員会、委員協議会は公開となりました。
   
6、行政視察の実施方法について(海外研修視察も含む)
 ・常任委員会3泊4日、及び秋期1泊2日について
 ・海外研修視察について

7、議会行事等に対する公費負担について
 議員研修厚生費:56万円 / 議員健康診断、等

8、議会報の発行について
 県内11市のうち、議会報を発行していないのは、沼田市だけです。
 大泉市では、広報の中に8ページに渡って議会だよりが組まれ一般質問の内容など、市民に細かく知らされています。



12月議会で決まったこと
○市職員の給与に関する条例の一部改正
  人事院勧告に基づき、国に準じて0.76%引き上げられました。

○沼田市奨学資金貸付基金管理条例の一部改正
  高校生に月額1万円以内で貸付けされていたものが、1万2千円に引き上げられました。
  現在沼田では対象になっていない大学、専修学校、高専については、内部で検討していくとのことです。



■一般質問 
●沼田の活性化に向けて●
1、財政状況について
 ・税制の状況について
 ・行財政改革の進め方について
 ・経常収支比率、公債比率の増高についての考え方
 ・今後の地方交付税の見直し
 ・来年度以降の各事業の進め方
自主財源
依存財源
地方税等
市民税 個人
    法人
+11.2%
-21.4%
固定資産税     +0.4%
軽自動車税 +4.7%
市たばこ税 +12.7%
特別土地保有税 +71.1%
都市計画税 -1.8%
地方交付税、補助金等

沼田市の自主財源比率は45.6%
経常収支比率*1は H2:71.6% → H9:91.3%       
公債費比率は H2:11.2% → H9:18.4% 

*1 人件費、物件費等の経常経費が経常一般財源に占める割合。 
80%を超えると弾力性のない危険な財政構造。 


 ‥‥全国3.232ある自治体の中で、経常収支比率が90%以上で、公債費比率が15%以上のものは106市町村だけです。公債費の中には、地方交付税算入が見込まれるものが多いとはいえ、心配な数字です。
(平成10年度 地方財政白書より)

行財政改革
渋川市では、公民館を住民の自主運営にしたり、館林では事務服を廃止したり、太田、高崎では残業時間を減らすためにフレックスタイムや時差出勤を導入、桐生では審議会委員会の視察を全面的に取り止める等、各市で相当踏み込んだ改革が考えられていますが、沼田市では各課からあがってきたものを取りまとめて実施計画を作り、懇談会に報告していくとのことでした。

2、老人福祉施設について
 ・フラワータウンへの沼田市の指導について
 ・30万円の預り金について。入浴時間、門限、職員体制等、入居者、元入居者から出されている不満について
 ・補助金について
世話になっている人に勧められフラワータウンに入ったけれど、色々問題を感じて自分でアパートを探して出たという88才の方から相談を受け、他にも色々な方から問題があることを聞いていたので質問をしましたが、理事をしている議員から”一方的な見方でいかにも悪いようなことを議会で言うのは問題がある”と休憩を求められました。問題がなければ、一般質問などしないのに・・・。

3、男女共同参画型社会の実現に向けて
 ・担当課について
 ・今までの検討の経過について
 ・女性プランの策定について
昨年7月初めて女性管理職(課長補佐)が庁内で誕生しました。女性教育委員もその前に誕生し、昨年の補選では女性議員がトップ当選しました。
今年の通常国会に「男女共同参画社会基本法」(案) が提出されます。この法律の目的は、男女が性別に拘わらず各々の個性を生かしつつ、社会の様々な分野に、対等なパートナーとして参画することを通じて、未来に向けて豊かで活力ある社会築くことです。
沼田市の担当が、福祉課「婦人児童係」であったり(他市では、結婚している女性に使われる’婦人’でなく、「女性児童係」と改称している)、市長が”文化祭など趣味の集まりには女性の方が参加が多いから、女性の社会進出は進んでいる”と発言する等(‥‥にも拘らず、政策、方針決定過程への参加が遅れていることが問題なのです。)、男女共同参画型社会への理解がまだまだ、との印象を受けました。


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